2012年8月競争社会を生き抜くために必要なことは?

止まらない原油高騰、欧州経済危機、エネルギー問題、一向に回復しない景気・・・。世界そして日本を取り巻く現況は、決して安心できるものではなくまた、今後の見通しも明るくない。そのような状況下、ビジネス社会はどうだろう。政治経済の影響を受け大きく変化し、競争も激化している。その中に居る我々がこの時代を生き抜いていくためには、

自ら武器を携え自分自身で活路を切り開いていくことが必要である。

 では、ビジネス社会における武器とは何か? 例えば

①表現する:自分の考えを素早く説明し、相手に分かりやすく伝える

②思考する:早く、効果的に、筋道を立てて考える

③交流する:社内外の人と良好な関係を築く

 他にもあるが、ベーシックかつ全てのビジネスマンに共通して必要な武器は上記3つであろう。①②③ともに我々の成果やアウトプットの品質を良くするものであり、日常業務の中で必要なものである。特別な状況で求められるものではない。

 しかし全てのビジネスマンが3つの武器を携えているかというと、そうではない。日常において求められる能力ほどトレーニングを積んでおらず、身についていないものである。

 武器とは能力である、と言える。能力は知識とスキルにより構成させているため、“学習と練習”を行えば誰でも向上できる。重要なことは正しい知識の習得と適切な練習である。これは個人で習得するには大変困難であり、かつ継続してブラッシュアップしていくことが求められる。

今後世界を舞台にビジネスを展開するにあたり、多様な国民性、文化、人種とのやりとりが増える。「空気」や「全般的状況」で仕事を進めるといった日本的な考えではうまくいかないだろう。だからこそ、仕事上の専門知識教育だけでなく、ビジネスの武器を身につけることが重要である。

 ビジネスの世界が戦いの場であるならば、丸腰では簡単にやられてしまう。武器を携え

闘志を持ち戦いに臨む、ことが生き抜くための方法である。

(川口和華)