2012年12月 ”さらに続く再会”

 今年の夏同窓会で数十年振りに再会した旧友から、また会いたいと連絡がありました。

 彼女は横浜在住ですが11月に福岡で落語があるので聞きに来るというのです。詳しく訊ねると正式名は『博多・天神落語まつり2012』で日本最大で東西の有名落語家が大集合し、寄席をするというものです。メンバーを聞くと、ファンでなくてもテレビで有名な落語家がいっぱいなので、とても楽しそうです。

 嬉しい電話だったので、福岡に住む同級生を誘って、3人でランチをすることにしました。

 落語が大好きだという彼女は、ご主人と子どもが3人の5人家族です。近くにはご自分の母親が一人でお住まいとか。高校時代同じクラスでしたが、とても優秀な生徒で英語も堪能。どちらかと言うと文科系のお嬢さんでした。卒業してからどこの大学に進学し、またどんな仕事に就いたのか?子どもは何人?どんなお子さん?現在は?ご両親は元気?等々、話題に尽きません。「女3人寄れば・・・」ですね。

 福岡在住の友人もまた成績優秀でいつも宿題ではお世話になりました。食べ物の話題から子どもを育て、親を長期間看護して、そして看取った経験まで及びましたが、私たちの共通の話題でもあります。また何を食べさせてよいかわからないくらいひどいアレルギーの子どもを育てた大変な話。もう一人の友人はご主人が数年前に下半身麻痺の病気になったけど今でも仕事をやっている話をしてくれました。母親として妻として、そして嫁としての立場で生きる彼女らは素晴らしいです。

 再会も‘懐かしいね!’と、こちら側だけの一方通行では成り立たず、もしお互いに受取った印象(反応)が楽しいものでなければこの後のお付き合いは成り立たなくなるのでしょう。

 今回は年齢を重ねた分、お互いをさらに理解出来たと思います。また情報交換の良い機会にもなりました。私たちはこれからも互いの道を進んで行くのでしょうが、やはり周りの人に支えられ生きて行くんだなと改めて感じました。今度会うときはどんな話題になることやら。 

 「かんしゃくの、くの字をとって、かんしゃ・・感謝」

                                                                    (原口佳子)