ラーニング・フォーラム2017 「学びの真髄」開催のご報告

開 催 日 2017年7月27日(木) 13:00~17:30
開催場所 福岡国際会議場 501会議室

国際会議場
会場全体

1.『オープニング』 ラーニング・システムズ株式会社 代表取締役 高原 要次

●“学びの真髄”
開催趣旨
  人は何のために学ぶのか。四書の一つ「大学」の冒頭に「大学之道、在明明徳」とある。学問の目的は徳を明らかにすることである。
  個人にとっての目的もまた、能力を磨き、周りや社会に役に立つことによって人間性を高める。“仕事をするとは生きること”“生きるとは学ぶこと”良い仕事をするためには、良い人生を送るためには、“学び”が前提である。
  『ラーニング・フォーラム2017』テーマは“学びの真髄”、今回で20回目、ラスト・フォーラム。

 

2.講演『儒教と老荘思想に学ぶ人間の生き方』

株式会社イメージプラン 代表取締役社長 田口 佳史様

  今日本(我々)は“大転換期の真只中にいる”。懸念されるリスクは、直下型大地震・大津波、米中紛争、通動く内争乱による孤立、第四次産業革命の特許戦略による乗り遅れである。その中で、これから期待されるチャンスとしては、
  ◎新しい人類の指針「東洋と西洋の知の融合」を発信し、世界を思想哲学によってリードする。

  ◎その思想哲学的背景を武器に、先端技術の活用による来るべき社会像を主張して、「第四次産業革命」をリードする。

  ◎日本の民族的特性である「鋭い感覚と深い精神性」、更に「儒・仏・道・禅・神道」という知的遺産の活用によって、世界の富裕層向
    け商品ゾーンを独占して、そこで得た富を下層のレベルアップのために投資する。

  ●江戸の教育と現代教育の違い

江戸の教育 現代の教育
基本をしっかり学ぶ やさしいことから教える
身につくのに長時間かかることを その年代で必要な知識を
児童はより人間らしく 児童はより子供らしく
よりよい人生のための基礎作り より良い進学のための学力づくり
人間に対する教育 試験に対する教育

  結果として、現代は試験には強いが人間としての基本はない。江戸は、試験には弱いが人間としての基本はできる。
江戸の教育の特徴は“学ぶ”教育であった。
現代の“教える教育”→教師主体→教師の精神的重圧と比較し、
江戸は“学ぶ教育”→生徒主体→天性天分の発揮であり、良い生徒の基準も大きく違う。

  ◎成人までの教育の意義は、立派な人間になる道を歩ませることである。

       『今日から始めれば一日早く立派な人間になれる』

3.セッション:『ビジネスでの学び』~“考える力”と“アウトプット力”~

ラーニング・システムズ株式会社 代表取締役社長 高原 要次
ゲスト:ラーニング・マスターズ株式会社 取締役会長 住友 光男様

  20回目のラーニング・フォーラム、文字通り高原要次の集大成。これまでのビジネスでの“学び”をゲストに住友光男氏をお招きし、仕事の要点、アウトプットの要件、学びの真髄の3つの視野で、経験を結び付けながらのセッションを行った。
文字通りビジネスではアウトプットが条件であり、アウトプットをするためには考える力が必要である。

      ●仕事の要件

  •     ・「根源的に物事を考えていく」
  •     ・「長期的にものを考える」
  •     ・「多様性を持ってものを考える」

      ●アウトプットの要件

  •     ・未来を描く「構想力」
  •     ・多様な人材を活(生)かせる「人間関係構築力」
  •     ・成果を出すまでやり抜く「実行貫徹力」

      ●「学びの真髄」の「軸」となる4つのモデル

  • 埋め込み

      ●学びの真髄とは

  •     ■人間性を高め社会の役に立つこと
  •     ■アウトプット力をつけること
  •     ■法則を身に付けること
  • 高原と住友氏の次世代、あるいは次世代リーダーに対するメッセージであった。

   

セクション

4.『ラーニング・システムズからのお知らせ』~“情報を知恵に”アセスメントから学ぶ~

ラーニング・システムズ株式会社 営業部長 菊池 政司

  • ●アセスメントを上手く活用して、組織や人のパフォーマンスを向上させることが最大の目的であるそのために、アセスメントを単なる
      データ(情報)にせず、知識に変え、知恵に変えていくことが必要でる。
      情報を知恵に変えるとは「行動すること、経験すること」である。
  •   ■アセスメントは、その行動を変える手掛かりを提供してくれる。

 
●3つのアセスメントと活用事例の紹介
  ①MBD「管理者行動診断」
    部下からどう見られているか。生産性、充実感、満足度、これから取り組むべき課題を明らかにする。
  ②SSR「営業スキル診断」
    望ましい行動レベルとのギャップを見る。お客さまの前でとるべき行動と必要なスキルが明確になる。
  ③Facet5「パーソナリティ診断」
    普段の行動の基になっている“パーソナリティ”を自ら診断し、自己理解が高まる。
●アセスメントから学ぶ アセスメントは客観的かつ具体的に
  ①行動が変わるきっかけをくれる
  ②行動を変えるポイントを示唆してくれる
  ③効果的に学ぶ方法を提供してくれる

5.『コンサート』“心にとどけ。フォルクローレの響きを”

HARUさん

  南米、ラテン系の雰囲気漂うボサノバからランバダ(原曲は、愛する人との悲しみの分かれを歌った、哀愁のある曲調)、中でも、オオガタミズオさんが作詞・作曲されオール巨人が歌う「男の子守歌」は参加者皆さんの心に染みる歌でした。
ラストフォーラムにふさわしい、ラーニング・フォーラム2017を締めくくる、心に届く、心に響くHARUのお二人のコンサートでした。
  ※コンサート終了後のCDはすべて完売となりました。